期待されている男性看護師

「看護婦」という表現が一般的だった時代があり、「看護の仕事は女性のもの」というイメージを持っている人は少なくありません。
しかし、実は男性看護師の歴史は古く、「看護士」として戦前から軍隊の病院や精神科の病棟などで活躍していました。
とは言っても男性看護師の数は全体の中のごく少数で、男性が看護の仕事を選ぶことはまれだったということが言えます。
1985年に男女雇用機会均等法が施工され、2002年に男女共に名称が「看護師」に統一されたことがきっかけとなり、いろいろな診療科で働く男性看護師を目にするようになりました。
2016年に就業していた看護師の内訳は、女性は約106万人で男性が約8万人と言われています。
男性看護師の数はまだまだ少ないですが、毎年確実に増えてきています。

男性看護師が男性ならではの活躍をするシーンはいろいろあります。
特に顕著なのは体力を使うシーンでしょう。
看護師は立ち仕事が多く、加えて人を支えたり持ち上げたりといったの場面もあります。
また、男性の患者さんが女性看護師には話しにくいことでも、男性看護師がいれば言いやすいというのもメリットでしょう。
更には、一般的に男性の方が女性より機械類の扱いが得意という傾向もみられ、最新医療機器の取り扱いや管理などに力を発揮する場面も見られます。
雇う側からすると、女性のように出産や育児で現場を離れることが少なく、安定した就労が期待できるという点で期待されます。
このように、男性が看護師として働くのはメリットが豊富で、求めている病院は多いです。
もし将来の仕事を決めかねている人がいたら、ぜひ選択肢の一つとして看護師への道を考えてみてほしいです。
参考:http://malenurse-merit.com